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気分がいい服



こんにちは。

メルマガ配信の開始を機にご登録してくださった皆様、誠にありがとうございます。


先日友人とお茶していた時に「ところであんたはどの素材が好きなん?」と聞かれました。


彼女がつけてた2000年頃のラクロワのネックレスが可愛い。

彼女からスワロフスキーもどきの500円玉くらいの大きさのおもちゃのハートの指輪をもらう。

リングの部分がプラスチックの明らかに子供用のそれをなんとか小指につける。

デニムはハートの刺繍のついたLevi's501、、、はRIVERです。

いつもありがとうございます。


田中康夫の「なんとなくクリスタル」みたいになってきた。

いい加減な記憶を頼りに書いているので全然違うかもしれません。


「ところであなたはどの映画が。。。」

「ところであなたはどのスポーツが。。。」

「ところであなたはどの原子が。。。」

「ところであなたはどの香りが。。。」

「ところであなたはどの色が。。。」


どんなテーマでも成立するこの単純な質問。

「ところであなたはどの〇〇が。。。」という質問はそれそのものの好みというより

その背後にあるものを聞かれている気がします。


以前関西のTVで大阪の人が家賃をすぐ聞くのは本当は家賃じゃなくてそこから透けて見える年収を知りたいのだ

と言ってたのを見たことがあって、うわあと一旦引いたものだけどでもこれは多分真実です。


大体の質問にはその奥に聞きたいことがある、気がします。

そして話は戻って素材。


綿、麻、ウール、シルク、ポリエステルにレーヨン....

それらはそれぞれに個性があって、クオリティの優劣はあっても得意なことと苦手なことが違うだけで素材の特徴としての優劣はないと思っています。


艶と発色の良さが最高のシルク、

膨らみと弾力ある落ち感のバランスが魅力のウール、

張りと硬さと清涼感のある表情が他にはないリネン

合繊だって魅力的なものは色々出ているし

今は加工によっても一見何かわかりにくい生地も沢山あります。

しかしうーんと考えてみると、綿。

ここ数年とっても綿が好きだった。

昔はシルクとウールの方が好きだった気がする。

今も好きには変わりないけど。


綿のものって若い時は全然好きじゃなかったんです。

なんだか素朴で嫌だったんですよね。

それに平凡な感じもしません?

色気のない素材だなとも思ってた。

それがどうして好きになったのか。


今は技術によって綿らしからぬ綿、素朴でない洗練された綿のテキスタイルが沢山あってそういういことも一因としてあるのだけど、多分そういうことだけではなく。


こういうアイテムを作りたい、とか

こういうシルエットを出すにはこういう生地でなければ、とか

こんな生地であれ作ったらかっこいい、とか。


そんなことよりもこの生地を纏ったら絶対気持ちいいし着倒してくたびれた先の先まできっと良い感じで捨てがたい、

という確信を持てるものが今RIVERの商品を考える上で一番大事なことになっているのだなと思います。



衣服とは身に纏うもの。

RIVERの服を纏っていると気分が良いと感じてほしい。

この基本に立ち返った時に使いたい素材に綿が多かった。



着てて気分が良いというのは気に入っている服を着ていることで精神的にテンションが上がるという面と、

着ていると快適で肉体的に心地が良い、という面があります。

今だったら社会的配慮がされている、ということも気分の良さにつながる要素の一つでしょうか。


最終的にはいずれも満たした服作りをしたい。

しかし考え方の順番が変わったことで綿を選ぶことが多くなった。

そしてくたびれた先まで長く愛用できるというのは最終的には社会的配慮につながっているし、

すぐにダメになる服は作ってはいかんなと思っている昨今です。


なんてこと言いながらもいろんなテキスタイル使いたいし、綿以外もこれからも使って行くんですけどね。

いずれにしても綿に限らずRIVERを着てたらなんだか気分がいい、というものをお届けしたいと思っています。



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