
ウールフリンジのベスト
秋冬の商品の生産真っ只中ですが先行のものがそろそろ上がってくるので今日は商品のご紹介です。 ファンシーツイードのフリンジベスト。 この形、以前に一度作っています。 この時のものを見たお客様たちからの再生産のご要望を有難いことに以前よりお聞きしていました。 以前はウールメルトンを使用していましたが今シーズンはもう少し装飾的な素材が良かったのでファンシーツイードを使用しています。 裾にあしらったウールのフリンジは二重につけてるのでボリュームたっぷりなふさふさでテンションが上がります。 無駄に体回してフリンジ揺らして楽しんでください。 きっと気分も上がるはず、笑 プレーンなTシャツに、ユニセックスなシャツに、アンティークなフリルやレースのブラウスやシンプルなワンピースやニットにも重ねて可愛い主役ベストです。 そしてスポーティなナイロンジャケットやレザーアイテム、はたまたジャンプスーツに合わせるなど思いっきり意外性のあるものと組み合わせるのも意外といけたりします。 アメリカンスリーブ的な肩より内側を通るアームホールのカッティングは上半身が大きく見えがちな


ジーンズの様なもの
三宅一生さんがご逝去されました。 カール・ラガーフェルド、アレクサンダー・マックイーン、アルベール・エルバス、アズディン・アライア、そして先日は三宅一生さんと自分にとって思い入れが特別強いデザイナーたちが亡くなるニュースはやはりとても悲しい。 ジーンズの様な服が作りたいんだと言って「プリーツ・プリーズ」を開発されたのは有名な話。 このジーンズの様な、、、という表現は私の中にずっと残っていて、時に思い返す言葉です。 世界中の老若男女が身につけるワークウェアでありファッションウェアであるジーンズ。 どんな体型の人もそれぞれの着方でOKな皆に愛される普遍的で有一のもの。 衣服なんだけど工業製品の様でもあるアイテム。 デザイナーとして名を世に残すことは難しい。 でもデザイナーの名前ではなくアノニマスな商品がずっと世界に残ってて生産され着用され続けることってもっともっと難しい。 ジーンズの様にっていうのはそういう意味まで含まれている。 2枚の布の端が縫い合わさったフラットな布切れがプリーツの機械を通して正に工業製品の様に出てきた時、そしてそれが立体的に人を


歴史に残るもの
製品、もしくは何らかの作品を作っている人の多くは歴史に残るとまで行かなくとも長く愛されるもの、洋服の場合は古着になってまた次世代が手にとるようなもの、あるいは誰かに収集されるようなものを作りたい、と願う。 「歴史に残るものは抽象度の高いものとゴミみたいなどうでもいい具体性。 中間は全部消える。」 と鹿島茂さんがいったらしい。 SNSで流れてきたものを拾っただけで前後どのような文脈で言われたのかわからないので 全く違うことを言いたかったのかもしれませんが、とても気になり立ち止まって考えたくなる一文です。 こんな良い加減な引用してて大丈夫なんだろうか、笑 鹿島さんといえばフランス文学者で、パサージュやフランス風俗に関する本をたくさん書かれていて、 19世紀フランスの古書コレクターとしても有名で、収集のプロでもあります。 抽象度の高いものは読み方、受け取り方の間口が広いので時間が経ってもその時代によって、そして個人の経験によって自由な解釈が可能です。 受け手によって捉え方が変えられるような懐の深さがあり、普遍性があると言えるのかもしれません。 これはモ

海のこと
8月に入りお盆前に夏休みを取って宮﨑に来ています。 宮﨑は国内有数のサーフィンスポットでリゾート感もあり、食事も美味しい毎年訪れている大好きな場所です。 そして海に入ってるとにこやかに挨拶してくれる人が多くとても気持ちが良いところでもあります。 30歳になった頃サーフィンを始めました。 学生時代は体育会系でしたが20代はまるっとインドアな趣味ばかりで過ごしていて運動はもうすることないわーくらいに思っていました。 でも心のどこかでアクティブなことしたかったのか、誘われた時は迷うことなくやりたいと思えました。 サーフィンがただのスポーツではなく文化的に面白そうだったということもあります。 初めてのサーフィンは伊勢の国府の浜で波のサイズはヒザ〜モモくらい。 とにかく穏やかな海面で人も少なかったので初心者にはちょうど良く、初めて波に乗った時の(ボード上に立ててはいない)ビュイーーーーーーンと下からウネリに支えられてぐんぐん加速して滑って行くような感覚は忘れられません。 私は日常的にサーフィンに行く生活をしていません。 最近では年のうち1週間〜10日間程度